| バッファアンダーランエラーを防止する、リコー独自の新技術「Just LinkTM」 その「Just Link」の詳しい特長や動作原理などをご説明します。 |
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| CD-R/RWドライブにとって、書き込み中にデータ転送が追いつかない場合に生じるバッファアンダーランエラーはメディアを無駄にしてしまう致命的なものでした。しかし、リコーが独自に開発した新技術Just
Link(ジャストリンク)の採用によって、このバッファアンダーランエラーの発生を事前に予測し、これを自動的に防止することが可能になります。この技術により、従来のドライブではバッファアンダーランエラーが起き易かった次のような場合でも安定した書き込みを行う事が出来るようになります。 ●高速書き込みを行う場合 ●書き込み動作中にパソコン上で他の作業を行う場合 ●CD-ROMドライブを読み出しドライブとした書き込みを行う場合 ●データをネットワーク経由で直接書き込みを行う場合 |
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動作原理 | ||
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Just Linkの動作原理は、以下のようになっています。
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Just Link動作シーケンス | ||
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抜群のLink精度、2ミクロン以下を達成 | |||
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Just
Linkはその名の示す通り、書きこみを一旦停止してから再開したときの継ぎ目(リンク部)のずれ(データの空白部分)が非常に小さいという特徴を持っており、その継ぎ目は、2ミクロン以下(12x記録時)と極めて高品位なリンク処理を実現しています。継ぎ目が2ミクロン以下であればエラー訂正処理前のエラーレートでさえその増加は無視できるほどに小さく、もちろんエラー訂正(C1訂正、C2訂正)後のデータにその影響が見られることはありません。 また、将来的に更なる高速書きこみの実現を想定した場合、バッファアンダーラン回避技術は必要不可欠となることが予測されます。Just Linkであれば、例えば書き込みスピードが24倍速であっても4ミクロン以下の継ぎ目しか存在しないことになり、十分なマージンを持っていると言えます。これは言い換えるとJust Linkは、どんな書き込み速度にも対応できる柔軟性と余裕をもった仕様になっているという事です。
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Just Link リンク部分(継ぎ目)再生信号波形 | ||
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Just
Linkが作動した部分を再生し、再生信号の波形を確認してみても、継ぎ目部分が2ミクロン以下と非常に小さいため、ほとんど認識できません。 <Link誤差2um(ミクロン)以下> | ||
Just Linkの記録品質 | ||
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Just
Linkはリンク部分が2ミクロン以下と極めて小さく、読み出し品質になんら影響を与えません。下記のグラフはMP9120Aに対して、意図的に約15秒に1回Just
Linkが機能するようにデータ転送を行って書き込んだメディアの記録品質(エラーレート)を評価したものです。評価装置としてはエキスパートマグネティックス社のCDC-58を使用しています。 このメディアはJust Linkが281回機能していますが、エラーの増加は全く認められません。 もちろんJust Linkが機能したメディアはCD-ROMドライブやCD-R/RWドライブで何の問題もなく再生できます。 | |

| Drive: MP9120A Write Speed: 12x, Media: Ricoh CD-R, Just Link Count: 281 times |
多彩なコントロール機能を搭載可能 | ||
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Just
Linkはその機能をフルに生かす様々なコントロール機能を活用可能です。これらはドライブのファームウェア設計とライターソフトにより異なってきますが、MP9120Aの例をご紹介します。 Just Linkは搭載するドライブ上ではデフォルトで有効となっています。つまりJust Linkはライターソフトとは無関係に自動的に機能します。ライターソフトの対応は基本的に必要ありません。しかしMP9120Aに同梱されるB's Recorder GOLD(BHA社製)のようなJust Link対応のライターソフトを使用することにより、Just Link機能に関して以下のようなコントロールを行う事が出来ます。
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